こんにちは。小児科医ママドクターです。
2020年も終わりに近づいていますが、なかなか新型コロナウイルスの勢いが落ち着きませんね・・・
風邪のウイルスにもかかりやすくなるこの季節、喘息患者さんは症状が悪化しやすいこの時期、特に新型コロナウイルスにも気を使われていることかと思います。
小児科、特にアレルギーを専門として外来をしていると、気管支喘息の患者さんにとって、冬の季節はどうしても調子を崩しやすい時期ですから、みなさん慎重になりますよね。
「新型コロナウイルスは基礎疾患のある患者さんが罹患しやすい、重症化しやすい」とよく報道されています。しかし、気管支喘息の患者さんは、新型コロナウイルスに罹患しても、実は重症化しにくいのではないか?!という論文が、世界的に権威ある医学雑誌に発表されました。N Engl J Med. 2020 Jul 9;383(2):120-8
内容は・・・新型コロナウイルスで亡くなった方と季節性インフルエンザAで亡くなった方の肺から遺伝子を抽出し、共通の遺伝子を解析したところ、コロナウイルスで亡くなった方には、気管支喘息で重症化する遺伝子が入っていなかったとのことです。

また、別の論文では、気管支喘息の患者さんで使用する、吸入ステロイドを医師の指示通りにしっかりと使用していれば、新型コロナウイルスの重症化を防げる可能性がある、とも言われています。PLoS Biol. 2020 Nov 6;18(11):e3000970
感染を恐れて受診を控えるのではなく、定期受診は必ず受診してくださいね。